絶対無の古江は、2011年の東日本大震災、最愛の姉や愛犬の死などに音楽制作の意欲をすっかり奪われたらしいが、その古江自身が描いたという今回のジャケットにはその間に蓄積された負のエネルギーさえ見いだせる。
個々の楽曲も一筋縄ではいかない非常に内容が深く濃いもので、ならではの重い和ロックは健在だが今回はアコースティックなアレンジが多く、初めてのカバー曲もあり、今までにない多様性を感じる力作である。
10年の沈黙を破り、海外コンピに引っ張りだこの絶対無が放つストイックなアシッドサイケデリックフォーク！

【アーティスト紹介】
1983年の結成以来、「和とロックの融合」をコンセプトとしてオルタナ、サイケ、プログレ等に日本風の空間や旋律の展開をサラリとミックスさせた無国籍的サウンドを独創的に展開。
1stアルバムは、ロック評論家の渋谷陽一氏に「日本の土着ロックを目指すユニークなグループ」と評される。2ndアルバムは欧米で先行リリースし高い評価を受け、いくつかの米レーベルのコンピCDに参加。国内ではWAVEなど大手インディーズ取扱店で推薦盤となる。2001年、米プロモータがライヴに訪れバンドのサウンド、コンセプトに惚れ込み、全米でのCDデビュー、ツアー、ヨーロッパツアー等のオファーを受け3年契約を結ぶ。
2005年、4thアルバム収録曲「花魁」が海外レーベルによるコンピCDのオープニングを飾る。2007年、日仏レーベルの共同リリースによる5thアルバム「弥勒」を発表。米で先行リリース記念ツアー後、国内でツアー。
2009年、E・ジョン、ツェッペリン等の有名アーティストを手がけた英プロデューサSTUART EPPSや米マドンナのプロデューサAndre Bettsから絶対無に突然のコンタクト。コラボに非常に興味を抱いている。


【曲目リスト】
1. ケセラセラ
2. ブラック・エンジェル
3. おん、そわか
4. クラス・ファイヴ
5. リアリティー
6. 黒い天使
7. 明日の風